中文 English Français 日本語 한국어 Deutsch

古い村落で春節の民俗行事「跑馬排」 中国山西省陽泉市

Source: xhnews Time: 09 03,2026

4日、「跑馬排」を披露する「信使」役の董金祥さん。(陽泉=新華社記者/王学濤)

 【新華社太原3月7日】中国山西省陽泉市にある万里の長城の関所「娘子関(じょうしかん)」の麓に位置する下董寨(かとうさい)村で旧暦1月16日(3月4日)の早朝、大通りに炉の灰が厚く敷き詰められ、民俗行事「跑馬排」が幕を開けようとしていた。村は2千年近い歴史があり、「娘子関跑馬排春節習俗」は伝承が全体的に残っていることから、国家級無形文化遺産に登録されている。

 8時半、行事の始まりを告げる銅鑼(どら)の音が響くと、馬にまたがり手綱を握った騎手数人が古道を駆け抜けた。馬には鞍もあぶみもないため、騎手は両脚で馬の腹を締め付け体を安定させる。道の幅はわずか4メートルほどで、沿道に集まった観客たちは迫力の光景を間近に感じた。

 跑馬排の魂ともいえる役割の「信使(伝令)」が先頭を行く。「信使」役を務める董金祥(とう・きんしょう)さん(45)は痩せ型の長身で、頭に赤い絹を巻き、毛皮のコートを裏返しに着て、背中に公文書と木枠を背負っている。公文書には「軍事情勢緊急につき遅延厳禁」などと記され、木枠に付けられた鈴の音は、歩行者に道を空けさせる役割を果たす。

4日、「跑馬排」を披露する「信使」役の董金祥さん。(陽泉=新華社記者/呂夢琦)

 この習わしがいつ始まり、なぜ鞍やあぶみを使わず、信使はなぜ毛皮を裏返しに着るのか。同市文化館無形文化遺産保護作業部の馬占飛(ば・せんひ)主任によると、理由ははっきりとは分からないが、跑馬排が地元に残る古い関所文化を反映していることは確かだという。

 村は太行山脈の中腹、山西省と河北省の境界に位置する。山を背に川を臨み、古来、軍事防御体制の重要な一翼を担ってきた。長い年月を経て、跑馬排は地元の春節(旧正月)の民俗行事と融合し、国家の安泰と暮らしの平穏を祈り、希望へと駆ける象徴となった。

 社会が変化するにつれ、900人余りいた村の常住人口はわずか200人余りとなったが、旧暦1月16日が訪れるたびに、離れていた住民が里帰りし、親戚一同が集まり、古村に再び活気が戻る。(記者/呂夢琦、王学濤、陳志豪)

4日、「跑馬排」を披露する下董寨村の住民。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、下董寨村の「跑馬排」を見学する人々。(陽泉=新華社記者/呂夢琦)

4日、「跑馬排」を披露する下董寨村の住民。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、住民の袁強(えん・きょう)さんの「跑馬」を取り囲んで見学する観客。(陽泉=新華社記者/呂夢琦)

4日、「跑馬排」の準備をする「信使」役の董金祥さん(中央)。(陽泉=新華社記者/呂夢琦)

4日、「跑馬排」を披露する下董寨村の住民。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、「跑馬排」を披露する「信使」役の董金祥さん。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、下董寨村で民俗行事「社火」の出し物を披露する人。(陽泉=新華社記者/王学濤)

3日、松の枝で作られた下董寨村の牌楼(はいろう)。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、飾りつけされた下董寨村の古刹。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、「跑馬排」を披露する下董寨村の住民。(陽泉=新華社記者/王学濤)

4日、下董寨村の「跑馬排」で活躍する銅鑼(どら)と太鼓のチーム。(陽泉=新華社記者/王学濤)